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​消火器​

みなさんお馴染みの消火器です。初期消火には欠かせない存在となっており、使用した場合の消火成功率は約75%を超えています。正しい使い方をマスターし、いざというときに使えるようにしたいものです。​

1. 黄色のピンを抜く 

2. ホースを火元に向ける 

3. レバーを握る 

の3つの手順を覚えておきましょう。

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屋内消火栓設備

​こちらも初期消火を目的とした消火設備であり、1人または2人での使用となります。消火栓の種類により若干操作手順が違うため、会社やマンション等に設置されている場合は、消防訓練等の機会に操作手順の確認をしていただくことをお勧めします。

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スプリンクラー設備

​こちらも初期消火を目的とした消火設備ですが、屋内消火栓設備と大きく違う点は、屋内消火栓設備は人が操作して消火するのに対し、スプリンクラー設備は火災が起きた箇所にピンポイント且つ自動で消火してくれる大変有効で優れた設備です。

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​泡消火設備

​屋内消火栓やスプリンクラー設備が水で消火するのに対し、泡消火設備は水と薬剤を混ぜて更に泡立てて放水する仕組みになっており、主に油の火災に対して威力を発揮します。身近なところでは駐車場、その他危険物取扱所・製造所・貯蔵庫などに設置されています。

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不活性ガス消火設備

二酸化炭素や窒素などを用いて消火する設備です。近年、二酸化炭素が誤放出されたことにより、人命が失われる痛ましい事故が立て続けに起こりました。人の命に関わるほどの設備であるため、点検や工事で作業することができるのは「専門の資格を持ち、且つ経験豊富な者であること」と厳しい条件があります。

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ハロゲン化物消火設備

こちらも不活性ガス消火設備と基本的には同じ構造の設備ですが、ガスの種類に大きな違いがあります。前述した通り、二酸化炭素のガスは人が吸うと最悪の場合死に至りますがハロゲン化物消火設備は人体にはほぼ無害です。消火に必要なガス量も二酸化炭素に比べて少ない量で済みますが、オゾン層を破壊してしまうという欠点があり、現在使用は認められていますが生産は終了しています。

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粉末消火設備

前述のガス系消火設備と使用用途は同じですが、こちらは粉末消火薬剤を放出する仕組みになっています。駐車場に赤い縦長のボックスが設置されているのを見かけた方も多いのではないでしょうか。本体の移動はできませんが、ボックスの中に20メートルのホースが収納されていて広い範囲で使用が可能です。

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屋外消火栓設備

​​前述の屋内消火栓設備と構造はほぼ同じですが、こちらは屋外に設置してあり、主に中期消火を目的としており、隣接する建物への延焼を防止する目的でも使用されます。とにかく水圧が高く、成人男性二人ががりでも腰を低く構えていないと吹き飛ばされてしまうくらいで操作に注意が必要です。そのため、充分な訓練が必要不可欠です。

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動力消防ポンプ設備

​屋内・屋外消火栓設備と同様の機能を果たす設備ですが、エンジンを搭載している為消火栓より操作が複雑です。弊社では写真のような台車に載せて移動する車載式のポンプを点検しています。ホースは最大で100メートルまで延ばすことができます。

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自動火災報知設備

警報設備の中でも代名詞と言われる設備でしょう。
感知器を用いて、熱や煙を自動で感知し警報ベルなどで建物内の人に火災であることを知らせる設備です。
棒を持った作業員が感知器にカポっと被せて点検しているのを見たことがある方は多いのではないでしょうか。万が一の際にきちんと作動するかどうかを確認するため、一つ一つ丁寧に点検しています。

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ガス漏れ火災警報設備

一般家庭にもあるガス漏れ警報器と同じ役目果たす設備です。燃料用のガスや自然発生の可燃性ガスなどをいち早く検知し、防火対象物の関係者や利用者に警報で知らせる設備です。過去のガス爆発事故の被害はいずれも甚大であり、定期的な設備の点検が不可欠です。

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漏電火災警報器

天井・壁・床に金属製の網が入っているラスモルタル造の建物に設置義務があり、万が一漏電した際に警報で知らせる設備です。漏電を起こすと、壁の中の金属に電気が流れ熱を持ち、そこから火災に至る可能性が高くなるからです。

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火災通報装置

万が一の火災の際に、ボタンを押して消防署へ通報する設備です。建物の用途によっては、火災の際に自動で消防署に通報する仕組みになっています。
通報後は自動音声で施設名や住所を消防署に伝えてくれます。
また、消防署の指令センターからすぐに折り返しの電話がかかってきますので、より詳細な状況を電話で伝えることが可能です。

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非常警報設備(自動式サイレン)

​万が一の火災の際に、赤丸部分のボタンを押してサイレンを鳴らし、火災であることを知らせる設備です。比較的小規模の集合住宅に設置されています。

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非常警報設備(放送設備)

​万が一の火災の際に、サイレンとアナウンスで火災であることを知らせる設備です。前述の自動火災報知設備と繋がっていることもあります。また、マイクを使い建物内の人に火災の状況や避難経路など具体的な内容を伝えることが可能です。比較的大規模の施設に設置されています。

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非常電話

​​火災現場付近から防災センター等に専用の受話器を使って火災の状況を知らせるための設備です。また、受話器をあげることで非常放送設備を起動させることが可能です。(設定によります)

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避難はしご

最終的に地上へ避難するための設備で総称して避難器具と呼んでいます。写真のものはマンションのベランダに設置されているハッチ式の吊り下げはしごです。蓋をあけてレバーを押し下げると自動的にはしごが伸びます。伸びきったら、一段ずつ慎重に降ります。

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緩降機

こちらは避難器具の中でも使用に注意が必要な設備です。輪っか(着用具)を体にくぐらせて脇の下で緩みなく締め付けます。あとはロープの長さを調整し2本のロープを握ったまま建物の外へ出てロープから手を離すとゆっくり地上まで降りていきます。使い方を間違えると地面に落下する恐れがありますので使用方法を十分熟知していただく必要があります。

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救助袋

こちらは、布製の袋の中を滑り降り、地上へ避難する設備で垂直に降りるものと写真のように斜めに降りるもの(斜降式)の2種類があります。斜降式は、地上で袋の設置をする必要がある為、準備に最低2名は必要になります。

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誘導灯

主に初期段階の避難誘導を目的とする設備で、避難経路や避難出口を示す役割があります。また、客席の足元を照らしたり、非常階段の通路を照らしたり、階数をわかるようにしたりする誘導灯もあります。更に、音声や光の点滅で出口を案内してくれるものもあります。万が一停電になっても内蔵されているバッテリーに切り替わり点灯してくれますので、避難誘導では欠かせない大変重要な設備となっています。

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消防用水

消防隊が消火活動をする際に水を確保するための水源(水槽)です。主に、地下の水槽に水を貯めてあるだけですので、採水口にホースを接続し、ポンプ車の力で水を吸い上げる必要があります。

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排煙設備

火災時に建物の中で発生する煙を屋外に排出し、消防活動を円滑に行うことを支援する設備です。火災現場に突入すると煙で視界が全く見えず、また煙を吸ってしまうと一酸化炭素中毒になるため、そんな煙を大量に外に排出してくれる排煙設備の効果は非常に大きいと言えます。

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連結送水管

消防用水の場合は水を吸い上げるでしたが、連結送水管は消防ポンプ車から送水口に水を送り込み、各階に設置の放水口にホースを繋いで消防隊が消火活動を行うための設備です。特に高層階の建物での消火活動には欠かせない重要な設備である為、6ヶ月に1回の法定点検以外に耐圧試験というものが義務付けられています。

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非常コンセント設備

その名の通り、非常時に使うコンセントです。消防隊が消火活動や救助活動で使うドリル・照明器具・排煙装置などの電気機器に電源を供給するために設置されています。

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専用受電設備

非常電源の中の一つであり、電力会社から受電する電源を非常電源とみなして運用しています。中には6600Vもの高電圧がかかっているものもありますので不用意に近寄らないよう充分気をつけて下さい。

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自家発電設備(ディーゼル機関)

非常電源の中の一つであり、停電の際に確実に作動し、スプリンクラーや排煙設備等に電力を供給することを目的とした設備です。写真のものはディーゼルエンジンを搭載しています。

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自家発電設備(ガスタービン機関)

ディーゼル機関がトラックのエンジンとすると、ガスタービン機関は飛行機のエンジンと例えるとわかりやすいでしょうか。停電時に大きな出力を求められる比較的大きな施設に設置されています。

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総合操作盤(CRT)

大規模な建物に設置されており、消火設備・排煙設備など防災に関わる設備の監視や操作を円滑に行うための設備です。

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パッケージ型消火設備

屋内消火栓設備の代替設備として登場した比較的新しい設備です。設置基準に条件はありますが、操作性・施工・コンパクト設計とメリットがあります。また、屋内消火栓が一般的な水で消火するのに対し、パッケージ型消火設備は消火能力を高めた水が採用されています。

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パッケージ型自動消火設備

こちらは、スプリンクラー設備の代替設備として誕生しました。感知器により火災を感知したら、起動信号が送られ自動で消火剤を放出してくれる便利なシステムです。また、パッケージ消火設備同様、消火能力を高めた水が採用されており、通常の水の約4倍もの消火性能があり大変優れた消火設備です。

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防排煙制御設備(防火戸)

建物内での延焼を防止する為に設置されています。防火戸は主に建築基準法に基づき設置されていますが、煙感知器等が反応すると、連動して防火戸が起動するものがあります(随時閉鎖型防火戸)。防火戸が閉まる際は弧を描きますので、周りに荷物があると火災の際に閉まりきらず煙や熱を遮ることができなくなりますので普段から荷物を置かないよう気をつけて下さい。

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防排煙制御設備(シャッター)

防火戸同様、火災の延焼を防止する為に設置されており、随時閉鎖型は煙感知器等が反応すると自動でシャッターが下りてくる仕組みになっています。また、防火戸同様、建築基準法に基づき1年に1回の防火設備検査が義務付けられています。

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防排煙制御設備(スクリーン)

写真のものは、随時閉鎖型の防火スクリーンと言い、防火シャッターのように上から降りてきますが耐火クロスを採用しています。透光性・パニック抑制・輻射熱の低減・高齢者やお子さんでも簡単に避難できる避難口の設置など鋼製には無いメリットがあります。

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防排煙制御設備(ダンパー)

​​排気用ダクト内への炎や煙の侵入を遮断しダクト火災や他の区画への延焼を防止する為の設備です。こちらも防火戸や防火シャッターと同様で建築基準法に基づき設置されています。感知器と連動したり、ダンパーに設置の温度ヒューズが溶断して起動します。

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フード等用簡易自動消火装置

厨房設備からの火災を自動で感知し、消火薬剤を放出する設備です。厨房設備の火災を消火したり、附属する天蓋や排気ダクトへの延焼を防止する役割があります。各地域により設置基準が異なりますが、名古屋市は全国的にみても厳しい設置基準となっています。

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非常照明設備

火災や地震などによる停電時に避難経路の照度を確保する設備です。普段は消灯していますが、停電になるとバッテリーから電気を供給し室内や通路を明るく照らしてくれます。こちらは建築基準法に基づき設置されています。

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消防訓練

基本的には、建物の関係者様や防火管理者様が主体となって訓練を実施していただき、その中で設備の使用方法や操作手順を説明させていただくことがあります。また、定期点検と同日で、訓練用の水消火器を使いみなさんで初期消火の訓練を実施することもあります。普段から防火防災に対する意識を高める為にも定期的に実施していきましょう。

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消防設備講習会

多数の職員の方が在籍されている建物では、消防訓練を講習形式で実施させていただくことがあります。使い方一つで尊い命を救えるかもしれない重要な役割を持つ消防設備に少しでも関心をお持ちいただき、万が一の際に役立てていただけたらと思います。

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改修工事

​定期点検はもちろんのこと、各種工事も承っております。新築物件や既存物件、新設からリニューアルまでどうぞお気軽にご相談ください。

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